Q.暑さ対策に何かされてますか?

夏のバイクでは暑さと熱さの両面対策を

バイクライダーにとっては冬の寒さも大きな障害ですが、それよりもかなりの精神力を必要とするのが夏の暑さ対策です。

よく夏場町中で50ccスクーターのような小さなバイクにサンダルと短パン姿で乗っている若い男性を見かけるのですが、正直安全上の問題からおすすめすることはできません。

むしろ暑い時こそ注意力が散漫になってしまいがちなので、そうした時に薄着で操作ミスをしやすい格好をしているということはかなり事故リスクを高めることになってしまいます。

とはいえ夏場のバイクというのはただでさえうだるような夏の気温があるのに加えて、エンジンや直射日光によって相当に熱を持ったボディという上下2つの熱を帯びる凶器のような存在になってしまいます。

クルマの場合でもボンネットが熱くなって触れなくなったというような経験があると思いますが、バイクではそんな熱を持ったボディを自分の体に密着させなければいけないのです。

こまめに熱を逃がすための対策を

夏のライディングではバイク本体の熱管理と、自分の身に付けるものの熱管理との2つの方向で対策をしていくことが大切です。

まずバイク本体ですが、これは地味ですが必ず直射日光があたらない場所に駐車をしたり、長距離でツーリングをするときにはオーバーヒートを防ぐためにこまめに休憩してエンジンの熱を冷ますということが効果があります。

また最近ではかなり優秀な冷却水も販売されているので、心配なときは出かける前に補充しておくというのがよいでしょう。

身に付けるものの方ですが、これは専用の熱を逃がしやすいグッズを使うのがおすすめです。

人は暑いところにいくと汗をかきますが、人の体の構造上汗腺に汗が残っているうちは次の汗をかくことができません。

つまり乾きにくい衣類をつけているとこの汗がいつまでも服についていることになり、熱が逃げにくくなりよけいに温度が高くなっていきます。

メッシュジャケットや速乾性の高いインナーをつけるとかいた汗をすばやく蒸発してくれるので、その時に奪う気化熱がかなり体を冷やしてくれます。

© 2016- バイクROOM Frontier Theme