バイクのマフラーをメンテナンスしよう

マフラーは汚れる

マフラーはエンジンの排気ガスを逃がす通り道なので、エンジン内部で発生したカーボンやオイルが付着し、次第に蓄積し汚れが出てきます。
特に2ストエンジンだとオイルを直接燃焼させるので汚れは溜まりやすく、しかし4ストのエンジンでも汚れは発生します。
このために、定期的にマフラー内に溜まったカーボンなどの汚れを除去しないとなりません。
汚れを放置しておくとマフラーが詰まることがありますが、それでも掃除すれば詰まりを解消できます。

マフラーが詰まっていけば、走行できないほどではないですが、パワーダウンは起こります。
フルスロットルにしてもレスポンスが遅い、加速が遅い、エンジンをふかしてもスピードが出ない、などのことが起こります。
特に小排気量のバイクほど、マフラーの性能は、バイク自体の性能に関わってきます。

・手製の針金の道具
・洗浄剤

これらの道具があれば、マフラーの掃除はできます。
ただ詰まっていて内部を掃除するならば、洗浄剤を使った方が良いです。

マフラー内部の掃除

1、マフラーの出口から汚れをかきだす
マフラーの掃除として一番簡単な方法です。
手製のマフラーの形状に合わせて曲げた針金や歯ブラシ、小さな金属ブラシなどを使用し、マフラーの出口に突っ込み、汚れを掻き出します。
キャップが付いているようなマフラーであれば、キャップを外して行なった方が良いです。
マフラーを取り外せるなら、外して行なった方がゴミは良く取れます。
最後にマフラーを取り付け、エンジンをふかし、その排気ガスで、残った細かいゴミも吹き出させて綺麗にします。

2、マフラー内部を洗浄する
まずはマフラーを取り外します。
次に、マフラーの入口か出口をテープなどで塞ぎます。
塞いだとは、マフラーに洗浄液を入れて、残りの口もテープなどで塞ぎます。
洗浄液としては、メタルクリーンやパイプフィニッシュなどがあるので、自分の好みで選んで使います。
また金属を洗浄するような効果のある洗浄液を使うようにして、洗剤程度ではあまり効果はないです。

洗浄液をマフラーに入れて、口をテープで塞いだ後は、1時間程度、またはその洗浄液の説明通りに少しの間放置します。

3、すすいで洗う
マフラーの塞いだ口のテープを外し、中の洗浄液を流して出します。
真っ黒い液が出てくるので、バケツなどに入れるようにするか、お風呂などで行ないます。
もしも外で洗浄を行なうならば、道路の側溝は下水には続いていないので、バケツなどに移し、下水に捨てるようにしましょう。
劇物を使うような場合はよく薄めてから下水に捨てないとならず、市販の家庭内でも使える洗浄液を使うのが安全です。

洗浄液でマフラー内部を洗った後は、水を内部に流してすすいでよく洗っておきます。
真っ黒な水が流れなくなったら、洗浄完了です。
その後、良く乾かしてから、バイクにマフラーを元の通りに取り付けておきます。

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